N様邸 和室を残したリノベーション
2020年11月24日
ご両親から家を受け継がれたN様。
DK、和室2間、縁側と広さはあるものの、間仕切り壁や建具で仕切られていました。
奥様が料理中にお子さんの様子がうかがえないこと、
南に面した明るい縁側が物を置くスペースになっていたり、
普段は障子を閉めておられるのでお庭が見えなかったり、
現在の生活スタイルにマッチしていない間取りでした。
当初は和室2間をつなげてLDKにする案もあったのですが
ご両親の「床の間や仏間のある和室は残してほしい」とのご意向があり
和室を残したLDKリノベーションをする計画となりました。
和室のランマや天井は残し、襖や障子をなくしました。
和室の床が畳の厚み分、DKより高くなっていたのですが、和室の床に合わせてフローリング床の高さをそろえました。
キッチンで料理をしていても、部屋全体を見渡すことができます。
縁側を部屋に取り込むことで、空間が広くなり、お庭の植物を見られるようになりました。
キッチン廻りのアクセントクロスは何パターンかご提案した中で、
まだお子さんも小さいうちに今しか選べない、鳥や草花の柄の少しかわいい雰囲気のクロスになりました。
旧DKは、今は納戸として計画しています。
ストック品や普段着を収納したり、ランドセル置き場として、LDKに物があふれないようにする場所です。
将来的にはお子さんの個室に転用することも考慮されています。
残す部分と新しくなる部分のバランスを取りながら、家族団欒の明るい空間に生まれ変わりました。