創造工舎フランの
リノベーション動画
再生～次世代へ続く憩いの空間～
K様邸[御所市]
玄関
格子戸、上がり框、格子天井は、磨きやクリーニングを施して、先代からの古建具を蘇らせました。 暗かった玄関は、ＬＥＤ照明を増設し暗さを解消。柔らかい光が玄関収納をより引き立ててくれます。
玄関
木製の玄関引き戸は、寒さ対策として断熱サッシに入替えました。 床は漆黒のタイルで落ち着いた雰囲気に。
玄関
製作した建具は、玄関の雰囲気に合わせて、ほのかな光の表情を与えるデザインにしました。
応接室
先代が愛用されていた思い出の応接セットのソファは、生地を張替えリメイクしました。刺繍入りカーテンなど 内装、照明も全て大好きなものでコーディネートし、お気に入りの空間に。
応接室
奥様の作品を飾るコーナーを設置しました。 また、ひんやりとした床を無垢の床にすることで暖かい応接間になりました。
施工前
以前の下駄箱では収納が不足しておられ、いつも靴が出しっぱなしの状態になっていました。
施工前
お勝手へとつながる扉。壁にはカビが発生していました。
施工前
再利用した内部の扉
施工前
応接室には使われなくなったままのピアノが。しっくい壁には亀裂が発生していました。
施工前
柱や窓台も風雨で朽ちてしまい、カーテンも劣化と生地痛みが見られました。
夢の住まいを実現するための工夫点
まずは劣化の調査を行い、必ずしなければならない工事を確認しました。昔ながらの立派な家屋で、壊すには惜しい部分・ちゃんとお手入れしたら輝く部材がたくさんあったため、残すべき部分はどのように再生するか、新しくすべき部分はどのようにしていきたいかをお施主様と相談しながら、 最終的に作り上げたい雰囲気を確認して、懐かしさと新しさが融合するお気に入りの空間となるようコーディネートしました。
設計者の想い
今回リフォームさせていただいたお宅は昔ながらの立派な日本家屋で、 今のような断熱というよりは、風通しよく、庇が深く暗い夏向きの建て方のため、奈良の山手の冬の寒さはかなり厳しいものでした。また木部などは、適切なタイミングでメンテナンスが必要ですが、経年により劣化が進んでいる状態でした。しかし、お客様は「先代から受け継いだ家を自分たちの代でしっかりメンテナンスして、次の代へと渡していきたい。今は使っていないが、 出来れば自分たちもくつろぎの場として、又お客様をお迎えする場として使いたい。」という明確なご要望がありました。そのため、単に新しくするのではなく、想い出のつまった残す部分と新しくする部分を慎重に見極めました。使われない空間だった玄関と応接室が息を吹き返して、また大勢のお客様との憩いの場所となるよう、心を込めてリフォームさせていただきました。
