Franc設計室の日々

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2階から1階生活へ~内窓

2020年03月13日

少しずつ春らしくなってきましたね。
コロナウィルスで休校のお子様たちの声が公園から聞こえてきます。
早く落ち着いてほしいですね。

先月冬真っ只中の中、内窓をつける工事をさせていただきました。

お客様は年末から体調を崩されて、足も悪くされました。
今まで2階でお休みになられたり、ご自身の個室として生活されておられたのですが、それもままならなくなられたので、1階の和室にベッドを入れて寝室兼個室として利用されることになりました。

お客様から1階を寝室にする際に必要なこととしてご相談を受けた際、一番に気になったのは室温です。
南向きの陽当りのいいお部屋なのですが、窓と玄関廊下へ続く引戸に囲まれていたためひんやりしていました。
また道路側のため、寝室としてお休みなるには音も少し気になりました。
そこで、工事期間が1日ですみ、予算も少なくて済む内窓をつけさせていただくことにいたしました。

既存の内障子を外して、格子の入った内窓に
既存内障子
格子入り内窓
見た目もよく似たデザイン。
戸先錠で簡単に鍵も開け閉めできます。

内窓の選定で悩まれるのはガラスの種類。
こちらは80歳になられる奥様のおひとり暮らしということもあり、性能の高いものをつけさせていただきました。

YKKapのプラマードUという商品なのですが、和紙調ガラスも選べます。
ところが、そちらは単板ガラス(1枚だけのガラス)になるので、どうしても断熱遮熱防露性能が複層(2枚ガラス)にはかないません。
そこで今回は、すり板ガラスの和室用Low-e複層ガラスにいたしました。
Low-e複層ガラスは通常の複層ガラスよりも金属膜が入っているのでより高断熱高遮熱高防露性能となったものです。
ちなみに費用はやはり性能が高いものほど高くなりますが、現在はこちらのタイプが主流になってきています。

既存掃き出し窓掃き出し用内窓
掃き出し窓はお庭を眺められるように透明のLow-e複層ガラスになっています。
カーテンレールを取付できる枠になっていますので、既存のカーテンを設置させていただきました。

お客様からは
「内窓を開けて外側の窓を触ったときに冷たくて部屋内で寒さを感じていなかったのでびっくりした。
こんなに違うんやねぇ。
外の車の音や子供たちの騒ぐ声も寝ていても気にならなくて、ゆっくり寝れるのよ。
障子よりガラスだからか明るくなったしねぇ。」
と、喜んでいただきました。

結局1階のほかのお部屋にも設置することに…。
一番のおすすめは浴室や脱衣室など。
服の脱ぎ着があるお部屋は室温の差が少ない方が安心です。
浴室内窓
既存の窓は外壁に合わせたダークブラウンですが、内窓は浴室に合わせて白色枠で。
トイレ内窓
洗面所やトイレはダークブラウンで。

最後に内窓は次世代住宅ポイント制度の対象商品のため、ポイント申請させていただきました。
そ・し・て 現在奥様念願の大きなテレビが寝室に設置されています。

次世代住宅ポイントは今年の分は期間があとわずかですので、今からの工事で間に合うかどうかわかりませんが、このようなお得な申請もございますので、お気軽にご相談くださいませ。

ちなみに、設備機器など一部の商品にコロナウィルスの影響で欠品が出ておりますが、こちらの内窓については現在通常通り流通しておりますので、ご安心くださいませ。

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